• カステラハウス

    大学周辺の街と学生は密接な関係を持っています。 学生のいる街、学生街には飲食店や一人暮らし用のアパートがあリ、学生が地域と共に生活しています。しかし年々学生街は衰えを見せ、空き家が増加しています。空き家部とは、大学周辺で役目を失った空き家について、学生が対策を考えるためのグループです。この度、大阪市立大学のそばにある空き家を、学生が住む為のシェアハウスにリノベーションしました。限られた工事費の中で、学生が自ら実測や図面作成、設計・施工をしました。最も工夫したのは、共有スペースと個室の関係です。明るくコンパクトな個室を3つ確保し、それ以外のスペースは共有スペースにしました。 カステラハウスという名前は、そばにあるカステラ工場から漂う、甘い香りから名付けられたものです。学生が住むカステラハウスは、住まい手である学生が入れ替わることで長期にわたって住み継がれ、地域とのつながりを強くしていきます。

    設計:大阪市立大学「空き家部」+白須寛規+山口陽登/事業者:株式会社 エスエイチケーズ/所在地:大阪市住吉区/用途:シェアハウス(リノベーション)/構造:木造/規模:地上2階建て/敷地面積:54.83m2/建築面積:34.92m2/延床面積:65.90m2/竣工:2015年/photo by KOUHEI KIMURA (01-02,05-10)

  • 南伊豆の別荘


    設計:シイナリ建築設計事務所/構造設計:満田構造計画研究所/所在地:静岡県南伊豆町/用途:別荘/構造:木造/規模:地上2階建て/敷地面積:330.00m2/建築面積:72.44m2/延床面積:109.31m2/竣工:2015年/photo by HIROKI KAWATA
  • 神田淡路町の家


    設計:楯列哲也+山口陽登+杉浦良和/所在地:東京都千代田区/用途:戸建て住宅/構造:鉄筋コンクリート造/規模:地上3階建て/敷地面積:36.09m2/建築面積:26.50m2/延床面積:72.57m2/竣工:2014年/photo by HIROKI KAWATA (01-05)
  • stove

    冬の寒い日、いつもより早足で帰宅し、一目散に石油ストーブへと向かい 火をつける。石油が赤くぼんやりと筒の中で燃え始めると、体の緊張がほ ぐれてホッと一息つく。そして手をかざしながら部屋が暖まるのをじっと 待つ。暖かな光がゆっくりと部屋全体を満たしてゆく。
    stove は石油ストーブが放つその「暖かな光」だけを取り出したスタンドライト。stove に明かりをつけると、部屋が少しだけ暖かくなった気がしてそっと手をかざしてみたくなる。明かりを見つめ ながらぼんやりと時間を過ごしたり、ベッドに横になって本を読みたくなる。 stove のスイッチを ON にしても、石油ストーブのように部屋の温度を上げてくれるわけではない。しかし、物理的に暖かかった場面が心の中に一瞬浮かび上がり、少しだけホッ とした気分になる。私たちの心の奥深くで共有している感覚を掘り起こす事で、室内の温度が少し変わったような気持ちになる。そんな地球環境と人間の間に空いた隙間をそっとつなぐようなプロダクトを目指した。photo by JUNICHI YAGINUMA
  • 照度の値形

    現代美術センターCCA北九州でのリサーチ・プログラム「OPEN STUDIO 2014」に出展。アーケードの商店街―祇園町銀天街を中心に、まちの「照度」をリサーチ。照度計で計測されたしたlx(ルクス)という単位をmm(ミリメーター)に変換し、ちに内在する「値形」を可視化するインスタレーション。明るい場所は小高い丘状の地形を、ほんのり暗い場所はくぼんだ谷状の地形を形成する。(協力:小懸信也(環境エンジニア)/大坪良樹(大阪市立大学)/久保晶子(大阪市立大学)/竹下大徳(西日本工業大学))
  • 風線

    現代美術センターCCA北九州でのリサーチ・プログラム「SO FAR」に出展。八幡に吹く「風」という小さなエネルギーを使い、屋外に浮かぶ風船が繊細に揺らされる。そのエネルギーが蛍光水糸を伝い、内部空間に複雑な揺らぎを与えるインスタレーション。photo by JUNICHI YAGINUMA
  • 「丼池ストリート」布のある新しい風景

    大阪の中心に位置する「丼池ストリート」で行われたワークショップで制作されたインスタレーション。「西横堀ソーシャルデザインチーム(direction:木村松本建築設計事務所/design SU/fabricscape/yamaguchiakito/siinari、produce:今昔西横堀と新しい町人のまちづくり/とのま、workshop member:近畿大学松本明研究室)」にディレクターとして参加した。近畿大学松本明研究室による街のリサーチによって顕在化した、街の「魅力」と「問題」を結びつけるようなインスタレーションを試行した。優良な空室を保有するビルに大きな一枚の布を屋上から垂れ下げることで、通行者の視点をビルの上層部へと向かわせる。空地を覆う大きな布は少しの風でも大きく揺らぎ、ビルの前に「街」でも「建物」でもない「あいだ」の空間を生み出している。
  • 風線2

    現代美術センターCCA北九州でのリサーチ・プログラム「OPEN STUDIO 2014」に出展。北九州市、八幡の皿倉山から吹く「風」によって、屋外に浮かぶ風船が複雑に揺らされる。風船が揺れることによって生まれたエネルギーは、ピンクとイエローの糸を伝い、内部空間に複雑な揺らぎを生み出す。普段、見たり感じたりすることができない自然のささやかなエネルギーを、約3000m分の糸を使って可視化する。
  • allowance

    関西で指折りの別荘地・白浜。千畳敷という名勝の傍に建つ築36 年のマンションをリノベーションする計画。カフェを経営する施主とその家族は、友人10 人以上で宿泊したい、家族が利用しない時はドミトリーとしても利用したい、マンションの住人がプールやお風呂上がりにゆっくり休憩できるカフェにしたい、既に所有している愛着のある木製の家具をなるべく使用したいなど、たくさんの夢を描かれていた。耳を傾けているうちに、完成後の使われ方を限定する空間であってはならないように思われた。 つまり、ドミトリーであってもカフェであっても既に所有している木製家具であっても、それら入れ替わり続ける多様な行為や家具を許容できる、包容力のある大らかな木質空間を生み出せないかと考えた。photo by JUNICHI YAGINUMA
  • Table 01

    photo by JUNICHI YAGINUMA
  • 関西国際大学 看護学実習棟(日本設計での担当作品)

    兵庫県三木市に位置する関西国際大学に新たに設置される看護学科のための実習棟の計画。タイル貼の建物とコンクリート打ち放しの建物のあいだに位置するこの建物では、2つの異なるマテリアルがミックスされるようなヴォリューム構成とし、既存のキャンパスに調和する増築のあり方を試行した。同棟には4つの実習室とシミュレーションモデルによるフィジカルアセスメントに対応できるスキルスラボが各階に分散配置されている。それらが自然換気を兼ねた吹抜けによって貫かれる構成とし、学生が一体感を感じられる建物構成を目指している。photo by YASUHIRO INAZUMI
  • 大阪新歌舞伎座(日本設計での担当作品)

    上本町YUFURAの6階に位置する客席数1461席の劇場計画。旧劇場の特徴であった間口の広い空間構造を継承し臨場感溢れる芝居小屋を目指した。旧劇場とほぼ同スケールで再構成された客席は、演者と観客の一体感が強く、どの客席からも演者に手が届くような迫力ある劇場空間となっている。客席数は1461席で、本花道・すっぽん迫・桟敷席など古式劇場の形式を踏襲しながら、多様な演目に対応できるよう昇降式大臣囲・客席道具バトンなどを備えている。過剰な装飾を廃した落ち着きのある意匠により観劇に集中できる空間とし、現代的なハレの劇場となることを意図した。photo by YASUHIRO INAZUMI
  • 上本町YUFURA(日本設計での担当作品)

    創業百周年を迎える近畿日本鉄道が同社発祥の地である上本町で、駅南側の近鉄劇場跡地に複合施設を建設するという都市再開発プロジェクト。近隣に住む人々をターゲットとした「商業施設」、近鉄グループの「オフィス」、集客の核として難波から移転する「劇場・大阪新歌舞伎座」、この3つの機能を統合し、且つ建物単体だけではないエリア全体の再活性化を促すまちづくりが求められた。大阪市でも例が少ない敷地整序型土地区画整理事業を実施し、広場やサンクンガーデン、ゆとりある歩道空間による豊かな立体広場を生み出した。また本計画を核として、駅・ホテル・百貨店を立体的に接続し、街全体の回遊性を高めている。photo by YASUHIRO INAZUMI
  • 済生会長崎病院(日本設計での担当作品)

    三角形の変形敷地、谷筋の河川に接した高低差のある敷地に、205床の全室個室の総合病院を建設する計画。 済生会長崎病院は、建替えにあたり地域の医療情勢から入院特化型の超急性期病院の道を選択した。 施設計画においては、患者の尊厳を最優先した治療環境とするのが急性期であればなおのこと当然のことである、との考えに基づき、地方に位置する公的病院としては初めて、病室を全個室とすることとなった。